2026年は漫画原作実写映画ラッシュの年
2026年は漫画原作の実写映画が多数公開予定の年である。小説、人気漫画やアニメ、ゲームなど、注目の実写映画が目白押し。
ルックバックをはじめ、SAKAMOTO DAYSなど話題性の高い原作を持つ作品が集中している点も特徴だ。ゴールデンカムイの続編もあり2026年は幅広い作品が公開予定で、より実写化の人気が高まる見込みだ。
なぜ実写映画が集中しているのか
実写映画が多い背景として、近年の映画事情があるからかもしれない。実はスクリーン自体は増えている傾向にあるが、映画館の一般料金は2019年から値上げし、2023年には2,000円代になるなど年々高くなり、客足が遠のいているのだ。
さらに洋画離れが進んでいる。2026年から米ワーナー・ブラザースの作品配給が他社に委託されるため、洋画興行が縮小することが見込まれるのではないか。以前はハリウッド俳優に憧れがあり、日本では莫大な資金をかけ、VFXやスペクタクル映像をつくることができなかった。しかし、今は、日本映画のクオリティが上がり、俳優の親近感の需要がたかまってきてる。
また、 名探偵コナン、鬼滅の刃、呪術廻戦、などのアニメ映画、国宝やゴールデンカムイなどの漫画や小説などの原作を実写映画化した作品が安定した集客力を持っている。
マンガ原作の映像化が途切れない理由には、漫画の出版不況にも関係している。出版社も、どの作品をどのタイミングでアニメ化や実写化するか戦略を練っている。TV離れもあいまって、映像化権を得たいテレビ局、客足が遠のいている映画会社などと利害関係が一致。
また、大ヒットした国宝などにみられる特徴として、はじめからヒットしているわけではなく、長い時間をかけて、口コミやインフルエンサー、クリエイターなどによって話題性が高まった実写映画もある。
こういった流れにより、企画段階でのハードルが下がり、ヒット作も生みやすいため漫画作品の実写化が増えている傾向にあるのだ。
実写化は不安がつきもの
実写映画化は多くなってきているが、常に不安がつきまとう。
もともとある漫画的な表現や独特のコマ割りを、実写でどう再現するかが大きな課題となっている。
さらに原作へのリスペクトに欠ける映像化があり、今でも影響している。キャスティングも、視聴率や観客動員数の安定を見越した俳優、タレントがみられることも多い。また、キャラクターや注目する名シーンなどの解釈がずれていることもある。
映画監督は自身の世界観の構築を図り、原作とはかなりかけ離れた作品ができることが、懸念される原因のひとつだ。
しかし、似ていなくても作品の愛や理解、もしくは制作側の意図が伝われば許容できるのではないか。作品評価を大きく左右するのが、漫画原作実写映画の難しさであり、面白さでもある。
注目実写作品『ルックバック』の最新情報
2026年公開予定の実写映画化の中でも、特に注目度が高いのが「ルックバック」である。

原作『ルックバック』とは?
ルックバックは、チェンソーマンで知られる藤本タツキによる漫画長編読み切り作品である。物語は漫画と向き合う少女たちの関係性を軸に展開する。
自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本が描く青春漫画。「このマンガがすごい!2022」オトコ編第1位にも輝いた作品だ。
是枝裕和監督が手がける意義
ルックバックはすでに2024年6月28日(金)に全国劇場にて劇場版アニメが公開されいる。本作は、第48回日本アカデミー賞にて、最優秀アニメーション作品賞を受賞した。
そのうえで、実写化を担うのが是枝裕和監督である。是枝監督は『万引き家族』をはじめ、家族の絆や社会の歪みを丁寧に掘り下げてきた監督だ。派手な演出よりも、人物の感情の揺らぎを静かに映し出す作風に定評がある。
そのため、ルックバックが持つ繊細な心理描写やなど是枝監督の演出と非常に相性が良いところが多いといえるのではないか。
カンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールを受賞し、最新作が常に世界で待望されている是枝監督がメガホンをとり、実写化する映画ルックバックは2026年実写映画のなかでも見逃せない作品となっている。
公開時期・キャスト・制作情報まとめ
・公開時期:2026年予定
・原作:藤本タツキ
・監督:是枝裕和
・音楽:坂東祐大
キャストは、現時点では未発表の情報が多い。今後の正式発表が待たれる状況である。
しかし、超特報として12月26日(金)より全国の劇場(一部劇場を除く)にて上映となる。また、最新ビジュアルを2点使用したチラシ、ポスターも同日より掲示されるので注目しよう。
2026年公開予定の注目漫画原作実写映画一覧
2026年はルックバック以外にも、注目作が多数控えている。なかでも話題性が高い実写映画をピックアップ。
SAKAMOTO DAYS

週刊少年ジャンプで連載中の漫画が実写化。2025年1月からはアニメが放送された人気が高い作品。キャストはSnowManの目黒蓮をはじめ、高橋文哉、上戸彩などスタイリッシュなアクションと日常の家族愛が描かれるのには申し分ないキャスト。
監督はギャグ漫画の実写化を多く手掛ける福田雄一監督。2026年4月29日の公開予定なので、GWにピッタリの映画となるのだろう。
ブルーロック

2022年からアニメ化がスタートし、2024年にはアニメ映画化と新たなサッカー漫画の人気作になったブルーロック。週刊少年マガジンで連載中で、2025年9月に行われたブルーロック エゴイストフェスタ2025で続編のアニメも決定した。
さらにそこで実写映画化も決まったのだ。夏公開としか情報がまだ解禁されていないため、これからの情報が楽しみである。
ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編

ゴールデンカムイ2作目となる実写映画。シリーズ最大の戦いとなるアクションが見どころのひとつ。
莫大な金塊がアイヌ民族から強奪され、隠された。犯人は逮捕される直前、その在処を網走監獄の囚人たちの体に記した。鉄壁の要塞の網走監獄からはじまるストーリーは、壮大かつ今回のみどころ。
鬼の花嫁

小説から漫画、そして実写へとなった和風恋愛ファンタジー。主演をつとめるのは、本格ラブストーリー映画初となる永瀬廉。そしてヒロインをつとめるのは実力派の吉川愛。
プロデューサーのインタビューから感じられるこだわり抜いたキャストと原作の世界観を堪能できる究極のラブストーリーが3月27日から公開される。
まとめ
2026年は、話題性の高い作品が揃っており、映画ファンにとって選択肢の幅が広い年だ。
実写映画を楽しむためには、原作を知っても知らなくてもいい。
原作と実写、それぞれの表現の違いを楽しむ視点を持つことが、実写映画をより深く味わうコツである。2026年は映画に通ってみては。

