HADES II
次に取り上げる『HADES Ⅱ』は、2020年に登場したインディーゲーム「Hades」の続編。前作の主人公・ザグレウスの妹であり、冥界の王ハデスの娘でもある少女・メリノエが、時の巨神クロノスに奪われた地獄を取り戻すべく立ち上がる、北欧神話の要素を随所に織り込んだ壮大なストーリーが特徴。
また、本作は“ローグライク”の要素を色濃く持つタイトルでもある。ローグライクとは、1980年のゲーム『Rogue』を起源とするジャンルで、「毎回マップが自動生成される」「一度倒れると最初からやり直しとなる(いわゆるパーマデス)」といった仕組みが特徴だ。
本作ではメリノエは、クロノス討伐を目指して迷宮さながらのダンジョンへと足を踏み入れる。そこで出会う敵は、メリノエの成長の糧となる。また、獲得した素材を用いることで、メリノエにさらなる強化を施すこともできる。これらの強化はパーマデス後も引き継がれる。こうした要素を駆使しながら、プレイヤーはメリノエを導き、迷宮の深層へと挑むことになる。
前作の魅力をさらに引き出し、課題点を改善した本作は、前作のファンはもちろん、その他のゲーマーたちからも、圧倒的な支持を獲得した。
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Hollow Knight: Silksong
『Hollow Knight: Silksong』は、古代のムシたちが築いた王国を巡るアクションアドベンチャー『Hollow Knight(ホロウナイト)』の正統続編だ。
前作で重要な役割を果たしたハロウネストの王女「ホーネット」は、突如として、絹(Silk)と歌(Song)に支配された古代王国・ファールームへと囚われてしまう。物語は、彼女がこの奇妙で危険に満ちた地からの脱出を試みる場面から始まる。
本作で操作する主人公はホーネットだ。前作の主人公が、冒険を通して徐々にアクションを習得していったのとは対照的に、ホーネットはゲーム開始直後から俊敏でしなやかな動きを披露する。武器である「針」を使いこなし、回転攻撃、素早いダッシュ、さらにはジャンプからの滑空攻撃まで、多彩な技を瞬時に繰り出せる点が魅力だ。直感的かつテンポの良いバトルが、本作ならではの爽快感を生み出している。
その一方で、難易度については前作以上だと感じるプレイヤーも少なくない。シリーズの伝統であるセーブ兼休憩地点「ベンチ」を模したトラップや、貴重なアイテムが隠されているかのように見せかけた無意味な分岐道など、意地悪とも言える仕掛けが随所に存在する。こうした理不尽さに戸惑い、不満の声を上げるユーザーも見られた。
ただし、前作から受け継がれた重厚な世界観や、魅力あふれるキャラクターたちの存在感は健在で、シリーズファンを惹きつける要素はしっかりと継承されている。前作を未プレイの人はもちろん、「内容を少し忘れてしまった」という人も、これを機に前作へ立ち返ってみると、より一層深く本作を楽しめるはずだ。
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Kingdom Come: Deliverance II
最後に紹介する『Kingdom Come: Deliverance II』は、15世紀ヨーロッパを舞台にしたオープンワールドRPGだ。世界累計800万本超のヒット作となった『Kingdom Come: Deliverance』の正統続編であり、プレイヤーは前作の2倍以上に拡張された広大なマップで、両親を奪った仇への復讐を誓う青年・ヘンリーを操作しながら、激動の中世ボヘミアを生き抜くことになる。
本作の戦闘は一人称視点で展開される。リアルタイムで進行する戦闘では、前作でおなじみの剣・メイス・弓に加え、新たにクロスボウや初期の火器といった中世後期の武器も使用可能となった。鍛冶場で自らの剣を打ち鍛えることもでき、装備へのこだわりを細部まで反映できるのも魅力だ。
こうした多彩な選択肢の中から、自分に合った戦闘スタイル、あるいは物語を生きるヘンリーにふさわしい戦い方を、プレイヤー自身が自由に模索していくことができる。
さらに、ヘンリーの行動や選択は物語の展開に大きな影響を与える。どの人物を助け、どの問題を見過ごすかといった判断が、後のストーリーや人間関係に反映されるほか、プレイスタイルによってヘンリーの各ステータスも変化していく。戦い方、立ち振る舞い、対話の選択――そのすべてが、ヘンリーという人物を形作り、物語に新たな色合いを与える。これらの自由度の高さが、Kingdom Come: Deliverance IIの高い支持を現実のものとした。
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まとめ
ここまで紹介した6作品はいずれも、技術・表現・ゲームデザイン・物語性のいずれにおいても突出した魅力を備えた“傑作”といえるラインナップだ。
アート表現の革新、心に深く刺さるテーマ設定、シリーズとしての進化、あるいはゲームプレイの斬新さ――どの作品も異なる角度からゲーム文化の可能性を広げており、その点が高く評価されている。
そのため、今年のGame of the Year(GOTY)は、例年以上に「どれが選ばれてもおかしくない」と言われるほど、非常にハイレベルな争いとなっている。
前述の通り、公式サイトでは各部門に対する一般投票を受け付けており、投票期間は12月1日まで。誰でも参加可能で、自分の推す作品やクリエイターに一票を投じることで、年末の授賞式の盛り上がりに直接関わることができる。
ゲームファンとして、この貴重な機会を逃さず、ぜひ公式サイトで投票してみよう。加えて、今回紹介した6作品はどれも完成度が非常に高いため、まだプレイしていない作品があるなら、この機会に触れてみるのもおすすめだ。
果たして、Game of the Yearの栄冠はどの作品に輝くのか――その結果は、12月11日に開催される『The Game Awards 2025』で明らかになるだろう。

