『ちはやふる』の新作ドラマ『ちはやふる -めぐり-』が、ついに放送スタートした。
本作は、劇場版『ちはやふる』の10年後を舞台に描かれた続編であり、新たなキャラクターたちを中心に物語が展開される。もちろん、千早たちも再登場し、新旧のキャラクターたちが織りなす新たな「競技かるた」の物語に注目が集まっている。
『ちはやふる』とは?千早たちの青春を描いた原作漫画
『ちはやふる』は、末次由紀による漫画作品で、2007年から2022年まで「BE・LOVE」にて連載されていた。物語は、競技かるたに魅了された主人公・綾瀬千早の青春を描いたものである。
作品の大きな軸は「競技かるた」と「恋模様」であり、幼なじみの真島太一、綿谷新との関係性の中で、千早が夢を追い、仲間とともに成長していく様子が丁寧に描かれている。
アニメ化や実写映画化も果たしており、「競技かるた」というマイナーな題材の魅力を広く知らしめ、数々の漫画賞も受賞した作品である。
劇場版『ちはやふる』の魅力とは?
劇場版『ちはやふる』は、2016年から2018年にかけて公開された実写映画の3部作である。「上の句」「下の句」「結び」のタイトルで、広瀬すずが主演を務めた。
『ちはやふる』の最大の魅力は、スポ根と恋愛要素の絶妙なバランスにある。劇場版では、原作が持つ瑞々しい空気感やキャラクターの繊細な心情が丁寧に描かれ、映像作品としての完成度も高く評価された。
なお、当時は原作が完結しておらず、恋模様の行方は明かされないまま「結び」が終わっていた。そのため、今回の新作ドラマ『めぐり』で恋の結末に触れられるのかどうかも、ファンの間で注目されている。
新作ドラマ『ちはやふる -めぐり-』の概要
新作ドラマ『ちはやふる -めぐり-』は、2025年に放送が開始された作品である。
物語は劇場版「結び」から10年後の世界が舞台となっており、社会人となった千早たちは、それぞれの立場で「かるた」と関わり続けている。
注目すべき点は、大江奏が“梅園高校かるた部”の顧問として登場することである。本作では、梅園高校が物語の中心舞台となり、新たな主人公・藍沢めぐるを軸に新たな青春が幕を開ける。一方、千早は現役クイーンとして活躍しながら、母校・瑞沢高校のかるた部顧問も務めている。
現在、瑞沢高校は強豪校、梅園高校は挑戦者という立場であり、かつて千早たちが“挑戦する側”であった構図とちょうど対を成している。まさに“めぐり”合うように、新旧の青春が交錯する物語となっている。
まとめ
ドラマ『ちはやふる -めぐり-』の放送開始により、再び注目が集まる『ちはやふる』シリーズ。原作・劇場版・そして今回のドラマと、それぞれに異なる魅力があるが、一貫して描かれているのは「競技かるた」と真剣に向き合う若者たちの姿、そして恋模様である。
原作から読んできたファンも、劇場版で作品に触れた人も、そして今回初めて『ちはやふる』を知った人も、すべての人に“ちはやふるの青春”をもう一度体験してほしいものである。

