世界中で愛され続ける名作ゲーム『悪魔城ドラキュラ』が、 ついに宝塚歌劇団で舞台化されて話題になっている。
数多くのファンを魅了し続けてきたこの作品が、宝塚の華やかな舞台でどのように表現されたのか注目となっているが
ここでは『悪魔城ドラキュラ』の魅力について紹介した上で宝塚版舞台「悪魔城ドラキュラ」の見どころや公演情報について詳しく調査してみたのでご覧いただきたい。
【舞台「悪魔城ドラキュラ」について】
・宝塚歌劇団花組による舞台化の背景
・原作ゲームの世界観と魅力
・宝塚版の見どころと演出の特色
・公演情報とチケット詳細
・原作ファンと宝塚ファンの反応
宝塚歌劇団花組による『悪魔城ドラキュラ』舞台化の背景
では宝塚歌劇団花組による『悪魔城ドラキュラ』の舞台化背景について紹介しよう。

宝塚歌劇団では、これまでにも数多くのアニメ・ゲーム・漫画作品を舞台化してきた実績がある。
【漫画】
・ベルサイユのばら
・あさきゆめみし
・ポーの一族
・るろうに剣心
・アンジェリク
・エル・アルコン-鷹-
・オルフェウスの窓
【ゲーム】
・逆転裁判シリーズ
このように宝塚歌劇団では、 アニメ・ゲーム作品においても実績のある中で、 満を持して舞台化されたのが『悪魔城ドラキュラ』であるといえる。
では何故このゲームが舞台化されることとなったのか紹介したい。
1986年誕生の名作ゲームが宝塚で蘇る理由
『悪魔城ドラキュラ』は1986年にファミリーコンピュータディスクシステム用ソフトとして発売されて以来、 39年間にわたって愛され続けている名作ゲームシリーズである。
ゴシックホラー・アクションゲームとして独特の世界観を築き上げ、 海外にも多くのファンを持つ作品として知られている。
宝塚歌劇団がこの作品を選んだ理由として、 以下の点が挙げられる
・ダークでゴシックな世界観が宝塚の表現力と相性が良い
・重厚な物語構成と魅力的なキャラクター設定
・世界的な知名度による注目度の高さ
・美麗なグラフィックと音楽による芸術性
このような『悪魔城ドラキュラ』の魅力が、 宝塚歌劇団のハイクオリティな舞台演出や美麗な舞台美術、 実力派のキャストによってどのように表現されるのか非常に期待が高まっている。
原作ゲーム『悪魔城ドラキュラ』の世界観と魅力
次に、多くの方が気になる原作ゲーム『悪魔城ドラキュラ』の世界観と魅力について見ていきたい。
今回宝塚舞台における原作はゲームシリーズのどれにあたるのか?
それを紹介した上でキャラや音楽、グラフィックの魅力について紹介したい。
宝塚舞台「悪魔城ドラキュラ」の原作について
今回の宝塚版は「オリジナルストーリー」と紹介されていますが、 登場人物やタイトルから判断すると、 おそらくシリーズ内屈指の名作として知られる「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」がベースになっているものと思われる。

「月下の夜想曲」は1997年3月にプレイステーション用ソフトとして登場した作品である。
この作品の特徴としては以下点が挙げられる。
・美麗なイメージイラストやグラフィック
・BGMを正統進化させた音楽性
・従来の「ステージクリア型アクション」から「探索型アクション」に変貌
以降も多くの機種に移植されるなど、 今もなお多くのファンから支持を集めている作品であると言える。
「悪魔城ドラキュラ」月下の夜想曲について ①キャラ
では宝塚舞台の原作ともいえる「悪魔城ドラキュラ~月下の夜想曲」のキャラクターについて紹介したい。
この作品の主人公を務めるのが、 ドラキュラ伯爵と人間の女性の間に生まれた半吸血鬼である「アルカード」である。

主人公は純血のヴァンパイアハンター「ベルモンド家」の一族ではなく、 その宿敵ともいえるドラキュラの息子という設定が特徴となっている。
・ドラキュラ伯爵と人間女性リサの間に生まれた半吸血鬼
・処刑された母からの遺言「復讐をさせないでほしい」を受けて生きている
・父ドラキュラに反発し、自身の呪われた血を絶つために戦う
・400年という長い時を生きている設定
時を同じくして悪魔城に潜入を試みていたのが「マリア」である。

・ヴァンパイアハンターとしての力を有している
・失踪したリヒター・ベルモンドを追って悪魔城へ
・アルカードと出会い協力することとなる
・ゲーム版ではプレイアブルキャラクターとしても操作可能
彼女はかつてドラキュラを打ち負かすも、 その後謎の失踪を遂げたヴァンパイアハンター「リヒター・ベルモンド」を追って、 悪魔城でアルカードと出会い、 協力をすることとなる。
この複雑な人間関係と心情描写が、 『月下の夜想曲』の物語を魅力的にしている要素の一つである。
「悪魔城ドラキュラ」月下の夜想曲について ②音楽とグラフィック
『悪魔城ドラキュラ』シリーズの魅力として、 高く評価されている荘厳で重厚な音楽について説明したい。
一曲一曲が名曲ぞろいのサウンドは、 ゲームファンの間でも語り継がれる名作揃いである。
また、 黒を基調としたビビッドなグラフィックや、 ゴシックホラーの世界観を見事に表現した美術も特筆すべき点であるといえる。
キャラクターデザインは小島文美さんが担当し、 美麗なイラストは多くのファンを魅了している。
・黒を基調としたビビッドな色使い
・ゴシックホラーの世界観を表現した美術
・美麗なイメージイラスト
・キャラクターデザインの完成度の高さ
これらの要素が宝塚版でどのように表現されるのか、 非常に注目されているところである。
宝塚舞台『悪魔城ドラキュラ』の見どころと演出
それでは宝塚舞台『悪魔城ドラキュラ』の見どころと演出について詳しく紹介いこう。
ここでは以下の点に注目してみた。
・ビジュアル
・曲
・演出
では詳しく説明していきたい。
宝塚舞台『悪魔城ドラキュラ』の見どころと演出 ①ビジュアル
今回の舞台化では、 花組トップスターの永久輝せあさんがアルカード役を、 トップ娘役の星空美咲さんがマリア役を演じている。
2月28日に発表された時は、 まるでゲームの世界からそのまま飛び出してきたかのような完成度の高さが話題となっていた。
【永久輝せあ(アルカード役)】
・「2次元が実体化したかのような美しさ」と絶賛
・原作の姿が忠実に再現されたビジュアル
・表現力の高さと役へのハマり具合が素晴らしい
・ゲームキャラクターとしての完成度の高さ
【星空美咲(マリア役)の評価】
・マリア役の可憐さと戦うヒロインとしての新鮮さ
・スタイルが良くないと似合わなそうな衣装を美しく着こなしている
・白のニーハイも似合う美脚
・トップ娘役さんが戦っているのも新鮮
公開された「アルカード」「マリア」のビジュアルは、 それぞれの顔立ちや衣装等、 原作の姿が忠実に再現されており、 ファンからは「2次元が実体化したかのような美しさ」と評されている。
衣装の再現度も素晴らしく、 次回の花組公演がある際に宝塚の殿堂で今回の衣装が展示されるという話も聞かれているようだ。
宝塚舞台『悪魔城ドラキュラ』の見どころと演出 ②曲
先ほども紹介したが悪魔上ドラキュラの魅力となるのが曲であった。
宝塚の特徴として挙げられるのが生オーケストラによる演奏である。
この点は大好きな曲が生演奏で聴けるということで、 原作ファンにとっては最高の体験となっているようである。
特に「失われた彩画」は、 アルカードと二人で歌うシーンが原作ファンから高く評価されている。
また、 観る前から自動演奏ピアノの失われた彩画で涙ぐんでいたという感想もみられ
曲を知っている原作ファンの心を掴む演出となっているようである。
サントラ発売への期待も高まっており、 音楽面でも非常に注目度の高い作品となっていることがうかがえる。
宝塚舞台『悪魔城ドラキュラ』の見どころと演出 ③演出
原作のダークでゴシックな世界観を保ちつつ、 宝塚歌劇団ならではの華やかさと美しさが見事に融合されている演出面。
観劇された方によると、 脚本・演出・音楽・装置・美術、 そして何より花組陣のキャラ再現の巧さが驚異的だという意見がみられる。
・4枚のLEDパネルを使った新しい舞台技術
・男役さんによる女役(サキュバス)への挑戦
・ゴシックホラーと宝塚の華やかさの融合
・原作ファンも納得する世界観の再現
大弥サキュバスは、 夢をあやつれるという設定があるが、 大弥くんが女役していることに気持ちがもっていかれるという宝塚ファンの感想もみられた。
このような演出の工夫により、 原作ファンと宝塚ファンの両方が楽しめる作品となってるといえる。

