「ニセモンでも、そばにいて」
『光が死んだ夏』は、新進気鋭の作家・モクモクれん氏によって『ヤングエースUP』(KADOKAWA)にて2021年8月31日から連載を開始した漫画作品である。閉塞感に満ちた田舎の風景と、少年たちの内に秘めたほの暗い感情が交錯する本作は、静謐でありながら不穏な空気を纏った独特の世界観を構築している。
そんな『光が死んだ夏』を原作としたアニメ『光が死んだ夏』Blu-rayおよびDVD第1巻が、2025年11月16日に発売されることが決定した。続く第2巻、第3巻も、それぞれ2025年12月24日、2026年1月24日に発売予定となっている。本記事では、『光が死んだ夏』の魅力をあらためて振り返るとともに、上記Blu-rayおよびDVDの収録内容や特典情報についても詳しく紹介を行う。
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「光が死んだ夏」とはどんな作品か?
『光が死んだ夏』は、KADOKAWAが運営するWebコミックサイト「ヤングエースUP」にて、2021年8月31日より連載が開始されたホラー漫画。作者は、これが初の商業連載となる漫画家・モクモクれん氏。
本作は、とある田舎町で暮らす少年・よしきの幼馴染——光が、行方不明になるところから幕をあける。失踪から1週間が経ったある日、光はひょっこりと戻ってくるが、よしきは気がついていた、光が「ナニカ」と入れ替わっていることを。光と入れ替わった「ナニカ」を「ヒカル」と名付け、生活をともにするようになったよしきの身の回りで、不穏な出来事が起こるようになる。
ホラーと青春、そしてブロマンスという要素を組み合わせた本作は、女性読者を中心に、幅広い層からの関心を集めた。事実、2022年には「次にくるマンガ大賞2022」Webマンガ部門で11位を獲得。さらに、海外ファンからの支持の高さから、「Global特別賞〈繁体字版〉」も受賞している。
その後も快進撃は続き、同年12月には『このマンガがすごい!2023』オトコ編で堂々の第1位を獲得。2023年2月には「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」で5位、3月には「マンガ大賞2023」で11位、そして9月には「第7回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」で7位にランクインするなど、多方面から高い評価を受けている。
『光が死んだ夏』を語るうえでその唯一無二とも言える演出表現をかかすることはできない。
一般的な漫画作品においては、擬音を「書き文字」、すなわち手書きの文字で描写するのが通例である。しかしながら、本作では擬音表現に活字フォントを用いている。
この演出には、読者の注意を意図的に引きつけるという役割に加えて、作者・モクモクれん氏が本作の制作にあたり重視している「ミスマッチさ」、すなわち画面上の静寂や情緒と活字の無機質さがもたらす違和感を演出するたという役割も担っている。
このような意図的な「ズレ」や「異質さ」が、物語全体に漂う不穏な空気感や、現実と虚構が交錯する本作ならではの世界観を、より際立たせていると言えるだろう。
アニメ『光が死んだ夏』DVD / Blu-ray 予約受付中
そんな『光が死んだ夏』を原作とするアニメ『光が死んだ夏』は、2025年7月より各局にて放送が開始される。漫画ならではの独特な演出表現を多分に含んだ本作が、アニメとしてどのように映像化されるのかという点において、放送開始前からすでに高い関心が寄せられている。
なお、Blu-rayおよびDVDの予約もすでに開始されている。第1巻の早期予約特典としては、原作者・モクモクれん氏による描き下ろしのA4クリアポスターが付属するほか、全巻予約特典としては、アニメ描き下ろしイラストを使用したタペストリーと缶バッジが予定されている。
アニメ版ならではの演出とともに、限定グッズを通して作品世界をさらに深く堪能できる機会となっている。原作ファンの人は、この機会にぜひ、予約を検討してみてはいかがだろうか?

