「鬼灯の冷徹」で知られる江口夏実による漫画「出禁のモグラ」が、待望のテレビアニメ化を果たすことが発表された。
本記事では、「出禁のモグラ」とはどんな作品か、アニメの基本情報、そして前作「鬼灯の冷徹」との共通点や違いについて紹介する。
出禁のモグラとは?
あらすじ
大学生の真木(まぎ)と八重子(やえこ)はある日、空から降ってきた広辞苑で男がケガをする現場に遭遇する。頭から血を流しているのに救急車も警察も嫌がるこの男、何やら様子がおかしい。さらに、この男と出会って以来、真木と八重子には妙なものが見えるようになりーー。世にも不死議な物語の幕が開く!
コミックDAYS
江口作品らしく、ギャグに見せかけてじんわり沁みる人間ドラマが魅力的。独特のテンポと、キャラクターたちの掛け合いが物語をより魅力的にしている。
アニメ基本情報
- 放送開始日:2025年7月7日(月)
- 放送局:TOKYO MX、BS11 ほか
- アニメ制作:ブレインズ・ベース
メインキャスト
- モグラ〈百暗桃弓木〉:中村悠一
- 真木栗顕:大河元気
- 桐原八重子:藤井ゆきよ
- 犬飼詩魚:藤田茜
- 猫附梗史郎:村瀬歩
- 猫附藤史郎:武内駿輔
見どころ:前作との共通点と違い、そして独自の魅力
出禁のモグラ最大の魅力は、独特の世界観とギャグ、そしてシリアスになりすぎない絶妙なバランス感にある。
題材は一見、少年漫画のようでありながら、バトルなどの派手な演出は控えめである。しかし、キャラクター同士の掛け合いと、そこに滲む人情ドラマが、作品に深みを与えている。
前作「鬼灯の冷徹」は地獄を舞台に「非日常の中の日常」を描いたが、本作ではその舞台が現世に移り、より身近な「日常の中の非日常」がテーマとなっている。
どちらも妖怪や怪異を題材に、笑いと人情が共存する世界を描いている点では共通しており、江口作品らしい味わいは今作でも健在だ。
また、アニメ化によって、キャラクター同士の掛け合いがさらに魅力的に感じられるだろう。
また、江口氏が影響を受けたと公言している『ゲゲゲの鬼太郎』のように、妖怪を通じて描かれる人間模様や社会の歪みが、今作にも深く息づいている。
まとめ
妖怪やあの世を題材にしながら、日常の中に潜む「非日常」を描く「出禁のモグラ」。前作「鬼灯の冷徹」で築かれた江口作品の魅力が、今作でもしっかりと継承されている。
2025年7月からの放送開始に向けて、原作未読の方もぜひ一度チェックしてほしい。

