『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』は、小島秀夫監督が「つながり」の意味を現代社会に問い直す、待望の続編。
圧倒的なスケールで描かれる新ストーリー、進化したゲーム体験と謎めく新キャラクター。
続編DS2に込められた謎と新要素を徹底解説していく。
DS2が問いかける新しい「つながり」と物語
前作は「分断された世界をつなぐ」ことを主眼に置いて作られた。
しかし発売後のコロナの影響から人々の「つながり方」の変化を小島氏が自ら経験したことで、新たな疑問が生まれたと語る。
小島監督が問い直す「つながり」の矛盾
小島氏はリモートワークやオンラインが主流となった中で以下をコメントした。
トレーラーにもあるとおり『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』は「我々は繋ぐべきだったのか?」といった問いをテーマとしており、これは物語やゲームデザイン全体に影響を与えている。
サムの新たな組織「DRAWBRIDGE」
主人公サムは人類を絶滅から救うため、仲間と共に未知の荒野へと旅立つ。
前作で所属していたBRIDGESから、今作では「DRAWBRIDGE(跳ね橋部隊)」と呼ばれる民間組織の一員となる。
やみくもにつなぐことを目指した前作のBRIDGESとは対照的であり、新しいつながりの形、あるいは「断つ」意義を模索する物語の方向性を示唆している。
広がる舞台と新しい世界観

物語の舞台は前作の北米大陸を越え、メキシコや広大なオーストラリア大陸へと拡大する。
大陸間を繋ぐための「プレートゲート」という設定が導入されたことで世界規模でのネットワーク拡大と、それに伴うリスクや新たな問題が描かれる。
そのほかトレーラーでは、時雨の影響を受けていない生い茂る森や放棄された建造物が存在し、荒廃した世界にも新たな希望がみられる。
これらの舞台設定やテーマは、人類滅亡後の世界を描いた小説「渚にて」を参考にしていると考えられる。
進化したゲーム体験とプレイヤーの選択
前作の配送ゲームというジャンルを踏襲しつつも、ゲーム体験が大幅に進化している。
小島氏は「前作で配送ゲームの基盤がプレイヤーにある程度慣れ親しまれたことを踏まえ、続編ではより自由度を高める方向にゲームデザインを進めた」と述べている。
バトルや移動の戦略性が広がる

プレイヤーは敵との遭遇時にステルスでやり過ごしたり、遠回りして避けたりとさまざまアプローチを選べる。
また川の増水や砂嵐といった前作では実現できなかった自然現象が、リアルタイムに地形や視界を変化させるギミックとして導入された。
より戦略的な要素が加わり、その場の状況に応じて最適なルートや戦略を判断する必要があるだろう。
豊富なカスタマイズから没入できる
DS2ではカスタマイズの自由度も向上する。
ゲームの難易度も「ストーリー」「カジュアル」「ノーマル」「ブルータル」の4段階から選択可能だ。
物語だけを楽しみたい人から開発メンバーでもクリアが困難なほどの歯応えのあるゲームプレイを求める人まで、幅広いプレイヤーに対応している。
難易度はゲームの途中でも変更できるため、プレイスタイルに合わせて調整しよう。
謎の新キャラクター

本作の物語を彩り、謎を深める新たなキャラクターが多数登場する。
エル・ファニング演じる「トゥモロウ」はタールの蛹から現れ、腕に吸盤を持つなどその正体に多くの謎を秘めている。
トゥモロウはかつてのBB(ブリッジ・ベビー)であるルーが成長した姿ではないかと一部のファンの間で推測が飛び交うほどだ。
エル・ファニングが前作のBB-28: ルーと似た特徴的なポーズをとる写真が公開されたことも、この説を後押ししている。
関連リンク
DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH 公式サイト


「直接会うことで生まれる偶然の出会いや経験、顔が見えないスタッフとのモノづくりの難しさ」といったリアルなコミュニケーションの重要性を再認識した。