2025年4月14日、士郎正宗による漫画「攻殻機動隊」を原作としたアニメーション作品『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』の最新映像が一部公開された。
『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』と題された本作は、原作単行本第1巻と同様、タイトルに『THE』を冠していることから、原作に準拠したストーリー展開になるのではないかとの見方が、一部のファンを中心に広がっている。
また、昨年には、長年にわたり草薙素子を演じてきた声優・田中敦子氏が急逝した。彼女の後任を、誰が務めるのかという点も、ファンの注目を集めている。 そこで本記事では、『2026年攻殻機動隊』新作アニメの気になる草薙素子の後任候補について解説する。
![ティザービジュアル第2弾[Illustration:半田修平]](https://diverse-med2025.com/wp-content/uploads/2025/04/TGITS_teaservisual2-scaled-1-724x1024.jpg)
ティザービジュアル第2弾[Illustration:半田修平]
『2026年攻殻機動隊』アニメの声優発表はまだなし
現時点で『2026年攻殻機動隊』アニメの声優発表は出ていないが、これまでのシリーズとは一線を画す制作体制となっている。特に、制作スタジオの変更や脚本家の交代から、作品全体の雰囲気やキャラクターのデザインなどが再構築されることにファンの間では期待が高まりつつある。
草薙素子の後任声優として注目される声優は?
草薙素子というキャラクターの魅力は、その「ストイックさ」と、ふとした瞬間に見せる「人間的な弱さ」のギャップにある。このような複雑な役どころを演じるのは、例えそれがプロの声優であっても、容易なことではない。
それにもかかわらず、田中敦子氏は長年にわたり、草薙素子というキャラクターを見事に演じてきた。彼女が演じる素子は、どこか影を帯びた「大人の女性」としての魅力にあふれている。
しかし一方で、これまでとは異なる新たな草薙素子像を期待する声も、ファンの間では根強い。
坂本真綾
2013年の『攻殻機動隊ARISE』シリーズでは、草薙素子役に坂本真綾氏が起用された。 そのため、田中敦子氏の後任としては、彼女が適任だと考えるファンも少なくない。
沢城みゆき
中でもずば抜けて期待の高まる声が多かった沢城みゆき氏。中性的なキャラからセクシーなキャラまで、幅広い声色を使い分ける高度な演技力を持つ彼女。どこか影を帯びた「大人の女性」像においては、彼女への期待が高まるのも無理はない。
日笠陽子
芯のある声とクールな演技でありながらも、様々なキャラを演じ分けられる日笠陽子氏。これまでとは異なり新たな雰囲気を醸し出してくれると、彼女も有力候補として認識されている。
バトーとトグサは続投か
一部のファンの間では、制作体制の大幅な変更から「キャストを一新するのでは?」といった見方もされているようだ。その点については、バトー(CV.大塚明夫)とトグサ(CV.山寺宏一)は変えないでほしいと切実な声もあがっていた。
『2026年攻殻機動隊』アニメ最新情報まとめ
作品概要
作品名称:攻殻機動隊THE GHOST IN THE SHELL
作品形式:TVアニメーション
原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社KCデラックス刊)
監督:モコちゃん
シリーズ構成・脚本:円城塔
キャラクターデザイン・総作画監督:半田修平
アニメーション制作:サイエンスSARU
公開時期:2026年放送予定
特報第2弾
メインスタッフ
・監督:モコちゃん
1992年生まれ。2015年サイエンスSARU入社。本名:木村翔馬。山代風我と共に演出補佐等として湯浅政明監督に師事。「平家物語」(2022年)、「四畳半タイムマシンブルース」(2022年)で絵コンテ・演出、「スコット・ピルグリムテイクス・オフ」(2023年)では絵コンテ・演出のほかにオープニングアニメーションの絵コンテ・演出を担当。「ダンダダン第1期」(2024年)では副監督、絵コンテ・演出、エンディングアニメーションの絵コンテ・演出も務めた。2026年放送開始予定のTV アニメ―ションシリーズ「攻殻機動隊THE GHOST IN THE SHELL」が初監督作となる。
・シリーズ構成・脚本:円城塔
1972年札幌生まれ。2007年、『Self-Reference ENGINE』でデビュー。同作でフィリップ・K・ディック賞特別賞受賞。『道化師の蝶』で芥川賞、『屍者の帝国』(伊藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞、『文字渦』で日本SF大賞、表題作で川端康成文学賞、『コード・ブッダ』で読売文学賞受賞。アニメーション作品『ゴジラS.P』脚本、SF考証など。訳書にチャールズ・ユウ『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』、ラフカディオ・ハーン『怪談』、古典現代語訳に『雨月物語』他。
・キャラクターデザイン・総作画監督:半田修平
1984年静岡県富士宮市生まれ。GAINAX出身。TRIGGERに所属するフリーランスアニメーター。「アニメミライ版リトルウィッチアカデミア」(2013)、「キルラキルKILL la KILL」(2013~2014)、「ワンパンマン」(2015)、「宇宙パトロールルル子」(2016)などへの参加を経て、「リトルウィッチアカデミア(TV)」(2017)ではキャラクターデザイン・総作画監督を担当。その後、「スプリガン」(2022)や「スコット・ピルグリムテイクス・オフ」(2023)でキャラクターデザインを務め、活躍の幅を広げている。そして彼の闘いは続くのであった…。
原作者:士郎正宗コメント
アニメ作品に限って言うと、今回の『攻殻』は押井氏版、神山氏版、黄瀬氏版に次ぐ4番目の『攻殻』、或いは『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』と『イノセンス』を分け、『S.A.C.』シリーズを1期・2期・SSS、『ARISE』シリーズと『新劇場版』、『SAC_2045』シリーズを1期・2期に分ける企画としては10作目となる。
制作関係者が替わった観点からだと第2世代型の1作目と捉えることも可能だろうか。
元々の原作マンガが古い点はもう諦めてご容赦頂くとして(陳謝)、今回も良い映像作品となって何らかの形でお楽しみ頂ければ幸いかと思う。(攻殻機動隊公式グローバルサイトより引用)
原作:士郎正宗プロフィール
1982年にマンガやイラストの分野で活動開始。『アップルシード』(1984年~青心社)、『ドミニオン』(1984年~白泉社→青心社)、『攻殻機動隊』(1989年~講談社)、「仙術超攻殻ORION』(1990年~青心社)の原作著作者。
『紅殻のパンドラ』(2012年~角川書店)の原案、アニメ『ブラックマジックM-66」の脚本&コンテや、画集シリーズ『INTRON DEPOT』(1992年〜青心社)、『W・TAILS CAT』(2012年~GOT)『GREASEBERRIES』(2014年~GOT)、また小説『Classical Fantasy Within』(著者:島田荘司2008年~講談社)や『ザ・サード[完全版]』(2015年~毎日新聞出版)の挿絵や、様々なゲームの設定やイラスト、アニメの設定やブロットの仕事も行っている。
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